never forget me
大切な人は誰だろうと思ったのは昨日の夜だけではない。
もっと考えなくてはいけないことをたくさん背負っているくせにいつも言い訳がましく逃れてきた。
些細な言いがかりはとても見えない小さな所から生まれていく。
お互いもっと傷付きあってボロボロになってしまえばいい。
いっそのことこの世界が終わりを迎えればいい。
そんな夢にもみない、期待の無い戯言を口にしたりする。
いつからこんなに曖昧さを兼ねれば大人びてみえるなんて考えるようになったのだろう。
いつも目の前にはあなたが立ちはだかっていたから、それは憧れであり敵でもあったから。
少し待っていたのも嘘ではないし、それ以上に期待していたことも否定できない。
なぜだろう。
こんなに言い訳をしたくなる理由がみあたらない。
昨夜、半べそをかきながらしがみついたあの暖かい麻の生地はいったいなんだったのだろう。
すべて妄想であると仮定して、まるく抑えてしまいたい気分だ。
2005