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何だかじっとしていられなくて
どこからか湧いてくるわけのわからない熱を
どこにどうやって放出すればいいかわからなくて
うずくまってしまった
こたつの中で足を擦りながら
結局また昨日と同じ夜を繰り返していることに嫌気がさしている
私はなかなか変われない
否、おそらく変わろうという気がない
現状に不満を抱きながらも、両手で大事に抱えている
私を縛り付けているのはほかの誰でもない私であって
そんなことは、もうこの年になればなんとなく理解できている
胡坐をかいてしまっている
でも時たまにこうやって私の内側からあふれ漏れてくる原因不明の熱量に
うろたえながら扱いに困りはてている
放出する術を
きっと幼き私は当たり前のように知っていたのだろう
なぜ忘れてしまうのか
忘れることに慣れてしまうのだろうか