3asy to man!plate

もの書きの練習帳

2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

雫が垂れると、和紙には一つ染みができた。

腕が、手が、指先までもが、震えているのは何故だろう。 数分前の言いようもない優しさに包まれたような錯覚と、その後に脳裏に鳴り響くキーンという乾いた音。 全てがどす黒い大きな穴に吸い込まれていくような気がする。 本当は、「みんな嘘だ」と言って、…

冷静と情熱のあいだ。

分針が一つ進んだ。軽快に流れるポップミュージック。 同じ姿勢をずっとしていたから、軽く片足がしびれている。 さきほどは、SNS上での怒涛の会話があった。 文字とイラストだけで表現された会話。 そこにあなたの声を想像で付け足してみたりして。 本当は…

何を求めて、何に飢えているのか

メールの返信が遅くなった。ただそれだけのことに、何を憂いているのか。何をそこまで悲しんでいるのだろうか。 妄想は膨らむ一方で、自分を悲劇のヒロインに仕立て上げようと必死になり、悲劇のストーリーを頭の中で練りだしている。 「私のことを、それほ…

散文

頭の中のどこかに必ずある単語、それも、最近急上昇中の単語。 いつのまにそんなに私の中に流れ込んできたのか? 私が入ってくることを許したのか、それとも強行突破されたとしても、 今、あなたのことをこれほどまでに考えなければいけない ことになってい…

言葉にしなければ伝わらないけれど、言葉にしても、伝わらない。

二つの肉が分かりあうためには、何が必要だろう。 自分のなかから想いをとり出すことができない塊が互いに共鳴するためには、 音を震わせ、形をつくって、自分の外に(何かを)表現することでしか、 絶対に分かり合うことはできない。 一つが発した振動は、…

手放す準備を

始めなければいけない。 急速にたくさんのものを持ちすぎた。 早く、何かを落として、捨てて 行かなければずっとここに立ち止まったまま、 進めないから。 順序をつけて どういう基準で 何が大切か何がいらないのかなんて 急速に手に入れたものたちに優劣な…