尿意がする
背中がかゆい おい、かいてくれないか? そうだ俺はひとりだと気がつく
冷たい風が吹く 外では木枯らしがなっている もう冬かと寂しく呟く
衣替えをする 冬物の懐かしい匂いがたちこめる 手編みのマフラーが出てくる
お前の事を思い出す 不意に泣けてくる 先立たれた男は悲しくて泣けてくる
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きっとろくなことをかんがえていない
あなたにかぎって
やっぱりそうね 思ったとおり
私はそこにはいないけれど
たしかにどこかで息づいているから
それだけで幸せなんて
残していった私がいうのはおかしいかしら
(2007.10.11)